今日のテーマは「占星術と健康」です。
実は、占星学と医学の結びつきは非常に古く、医学の父と呼ばれるヒポクラテスの思想にも見て取れるほどです。
古代の時代、病気は体を包括的に診て原因を探ることが重要で現代のように症状を追いかけるようなものではありませんでした。
「占星術の知識のない者に医師を名乗る資格はない」
とされていたほどに、惑星が人に及ぼす影響を重視されていました。
そこで今回は、星が私達の心身に及ぼす影響について、お伝えします。
わずか数分!サクッと動画で解説
医学の父ヒポクラテスと占星術
紀元前の生活では、病気といえば呪術的な呪いの要素を含むものがかなり多かったようです。
医学の父と呼ばれているヒポクラテスは、紀元前460年ごろ〜370年ごろまで生きたとされる古代ギリシャの医師です。
彼は、
「病気とは自然に発生するものであって、迷信や呪術などの超自然的な力によるものではない」
とした最初の人で、後の医学の発展に大きな影響を与えました。
そんなヒポクラテスですが、体の病気と治癒が惑星の周期と関連しているという記録を調査していますし、当時の医者は治療に占星術を用いるのが当たり前でした。
後に、科学の発展に伴って占星術と医学は分離されていってしまいますが、占星術を学んでみると星の影響とは馬鹿にできないものだと実感します。
占星術でわかる慢性の病気
習慣と性格
昔から占星術と健康・医学は切り離せないものであり、星を読むことで体のどこに支障が出やすいかなどがわかります。
どういうことかというと、人は習慣の生き物です。
その日々の習慣の積み重ねが人生ですよね。
人の習慣、人が何を優先して行うか、その人の傾向・パターンと言えますが、これは何を欲求として持っているか、その欲求に従って行動をして、その繰り返しが習慣であり人生です。
また繰り返しのパターンとはその人の傾向であり、性格と言えます。
ホロスコープでわかること
占星術では、ホロスコープと呼ばれる生まれた時の星の配置図を用います。
これには、その人の欲求の種が記されています。
これを読み解くという事は、その人の様々なパターンの可能性を見ることができるのです。
どのように現れるかは、あくまでもその人次第。
そのパターンを習慣と言い換えれば、習慣が偏れば病気になる可能性がありますよね。
つまり、人の欲求を探ってパターンをみれば、どこに問題が生じやすいか、どんな病気のリスクを抱えているかが見えてくるのです。
ホロスコープ上でわかる心身の問題
健康に関するハウス
では、どんな見方があるのでしょうか。
流派によって色々な見方がありますが、一般的に、6ハウスは健康習慣を司り、12ハウスは病気を司っています。
また、8ハウスは生と死を司る場所です。
これらの場所にある星との影響やハウス自体の強調など、見るべきポイントはたくさんありますが、ハウスって何?という人が大半だと思うので、ここでは多くの人に馴染みのある12星座の紹介に留めておきます。
12星座が担う健康分野
占星術では太陽系の天体、太陽、月、水星、金星、火星、木星、天王星、海王星、冥王星の10天体を使います。
そしてこれら10天体の全てに12星座があります。
太陽は〇〇座、月は□□座、水星は△△座といった感じですね。
さらに、天体と星座それぞれに象徴されている体の部位があります。
その強調されている部分を知る事で、その人のパターンを掴み、どこを酷使しやすいか、どこに問題を抱え支障をきたしやすいのかがわかるのです。
そしてホロスコープという生まれた時の星の配置を示した図を見ると、そこに全てが書かれています。
各星座に関連した体の部位
12星座占いをご存知ですか。
占星術の極一部分を大衆化したもので、太陽星座をピックアップしているに過ぎないのですが、太陽はその人の強調されている部分の一つでもあります。
この12星座占いに相当する太陽が何座かというのは、知っている人も多いでしょう。
そこでここでは、星座とそれに関連した体の部位を紹介します。
占星術を知らない人も自分の太陽星座が何か、どこを酷使しやすくて問題となる
可能性を秘めているのかを知ることができますよね。
知っていれば問題のシグナルが出た時に、いち早く気付けてケアできるかもしれません。
牡羊座
牡羊座の支配部位は頭部、頭です。
なので、牡羊座が強調されている人は、頭痛や熱病、炎症性の病気に悩まされやすかったりします。
切り傷、火傷、頭部の怪我や病気、筋肉や骨の故障にも注意が必要です。
牡羊座の人は、パッションだけで突っ走る傾向があるので、頭痛や高血圧になりやすく、興奮、怒り、心配を避け、適度な睡眠や休息を心がけると良いでしょう。
牡牛座
牡牛座の支配部位は喉、首、肩です。
喉と肩が弱点になるので、扁桃腺炎や肩こりに悩まされるかもしれません。
風邪をひいたときには、特に喉を大切にしてケアした方が良いでしょう。
牡牛座の人は五感が発達していて美味しいものに目がないので、肥満や血液の濁り、便秘に注意が必要です。
他にも、牡牛座は甲状腺を支配しているので、甲状腺機能の異常などにも気をつけましょう。
双子座
双子座の支配部位は呼吸器や気管支、あとは腕や手です。
気管支炎やインフルエンザ、結核などの呼吸器疾患はかかりやすいと言われています。
双子座は神経過敏なので、神経の緊張からくる不眠症やストレス性疾患にも気を配りたい所です。
常に気分転換をはかり、心身のリラックスを心がけましょう。
蟹座
蟹座の支配部位は消化器系と胸です。
胃潰瘍、逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、乳腺炎などこういった病気には注意したいですね。
蟹座は人一倍心配性なので、心配のしすぎが病のもとです。
獅子座
獅子座の支配部位は心臓、背骨、動脈です。
基本的に体力や生命力に溢れる獅子座ですが、体の中心部にあたる心臓と背骨が弱点になります。
太陽を支配星に持つ獅子座だけあってパワフルではありますが、その体力の過信しすぎには注意が必要です。
心臓と脊椎に関する病気に注意しましょう。
乙女座
乙女座の支配部位は腹部、小腸になります。
双子座と同じく水星を支配星に持つだけあって神経が過敏な為、神経系統にデリケートです。
その繊細さが胃腸の敏感さに直結していますので、ストレスを避けて食事に気をつける必要があります。
十二指腸潰瘍や心因性の胃腸障害、ストレス性の便秘や下痢、胆石などの病気が
挙げられます。
天秤座
天秤座の支配部位は腰椎、腎臓、副腎機能です。
天秤座はバランスを重視する星座だけあって偏りが少ない分、一般的に健康なのですが、腰と腎臓が弱点になります。
腎臓病など泌尿器系の病気と腰痛に注意したい所です。
蠍座
蠍座の支配部位は生殖器や肛門です。
蠍座は力の星である冥王星を支配星に持つだけあって、蠍座の人は疲れを知らないスタミナの持ち主ですが、生殖器および膀胱が弱点となります。
女性の場合は、子宮や卵巣といった婦人科系疾患に注意が必要です。
蠍座の人はスタミナが溢れるが故に、無理をしてしまう事もありがちなので、過労からくる病には注意しましょう。
射手座
射手座の支配部位は太ももや臀部の足回りと肝臓、坐骨神経です。
坐骨神経痛、痛風にかかりやすい体質の人も多いです。
射手座の人は基本的に丈夫な体質ですが、暴飲暴食による肝臓障害に注意した方が良いでしょう。
山羊座
山羊座の支配部位は骨格とひざなどの関節、歯や皮膚です。
山羊座の人は骨全般や歯に関する病気にかかりやすく注意が必要です。
また、皮膚病や発育不良、消化器系などにも注意が必要といえます。
山羊座の人は無理をしてしまう傾向があり、体に負担をかけてしまうケースが多いです。
体の出すサインを見逃さず、素直に従って休息を入れるなど無理をしない生活を心掛けると良いでしょう。
水瓶座
水瓶座の支配部位は脹脛や足首といった膝から下側と静脈、そして神経です。
下脚部とくるぶしが弱点のようです。
水瓶座の人は低血圧の人が多く、循環器系統、不整脈、脊椎に関する病気に注意が必要です。
体はあまり丈夫とはいえず、体の冷えに注意をして積極的に温めるようにした方が良いでしょう。
魚座
魚座の支配部位は、爪先、かかと、足の裏といった末端とリンパ、免疫系になります。
魚座の人は、細菌性疾患やウィルス感染に対する抵抗力が弱いので特に注意したい所です。
またリンパ腺の機能も過敏です。
特に薬の副作用に注意し、乱用を避けた方が良いでしょう。
皮膚病やアレルギー性疾患にもなりやすい傾向があります。
まとめ
ここまで12星座の支配部位を挙げ、それぞれどこに支障をきたしやすいかなどを紹介してきました。
ちなみに、分析してわかるのは健康運ではなく、性格的にどこに負担をかかけやすい傾向があるか注意すべき部位はどこかといったものです。
太陽星座を当てはめるだけでは不十分かもしれませんが、自分が強く持っている要素の一つではあるので注意するに越した事はないでしょう。
病気というのは習慣がつくりだします。
どんな人生を歩むのかは全てあなた次第です。
体は基本であり土台ですので、日頃からしっかりとケアを心がけたいですよね。
最低限、1日1回は自分の体に気をかける習慣を持つことを強くお勧めします。